物と心の関係を解き明かす学問宗教
日本華厳宗(けごんしゅう)の事実上の宗祖は良弁(ろうべん)です。
南都六宗の一つで、736年ごろ、聖武天皇の時代に唐から日本に伝わりました。
「華厳経」に心動かされた聖武天皇は、金鐘山寺(きんしょうさんじ)に廬舎那仏(るしゃなぶつ)の建立のため、大仏殿を建てます。
東大寺は良弁が講義を行う中心的な場所となります。
華厳宗の教え
「すべてのものの、生滅変化する仮のすがたの奥にある真実のすがたは、人(迷いの目)と仏(悟りの目)によって異なる」。
つまり、万物はすべて密接に関係しあっており、個々に存在しているわけではないことを解き明かしています。
華厳宗の総本山は東大寺
奈良県奈良市雑司町の寺院。
聖武天皇ゆかりの寺。
世界最大級の木造建築。
ご本尊は廬舎那仏(るしゃなぶつ)。
「奈良の大仏」として有名ですね。
高さは約18メートル(鎌倉の大仏は13.35メートル)。
完成まで6年かかりました。
国宝。
戦によって2度焼失しましたが、鎌倉時代と江戸時代に再建。
初代別当は良弁。
1998年、世界遺産に登録。
良弁ってどんな人?
689年(飛鳥時代)~774年(奈良時代)。
生まれは鎌倉だが、諸説あり。
一説には、近江(おうみ)や相模の生まれで、小さい頃母親が目を離した隙に、鷲にさらわれ東大寺二月堂の杉の木にいるのを、義淵(ぎえん)に助けられて僧として育てられたという。
義淵を師と仰ぎ、法相学や唯識を学ぶ。
後に慈訓(じくん)から、華厳宗の法を継ぐ。
聖武天皇の東大寺の建立に尽力。
最後まで読んでいただき有難うございます 合掌
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