「法華経」にお釈迦さまの悟りの神髄をみる
日蓮宗をひらいたのは日蓮です。
天台宗の最澄は、「法華経」を教えの中心としました。
日蓮も十数年の修行の旅を続け、「国家と人に安泰をもたらすことのできる教えは、法華経以外にはない」と確信します。
そして、お釈迦さまの教えである「南無妙法蓮華経」(なむみょうほうれんげきょう)を唱える =「法華経」のすべてを読み実践するのと同じ功徳があると説きます。
天台宗の最澄は、戒律・密教・禅の教えを併用することで「法華経」に説かれているお釈迦さまの悟りを得られるとしましたが、日蓮は、「南無妙法蓮華経」を連続して唱えることが仏道修行であるとときました。
戦う僧侶 日蓮聖人
日蓮は「仏法が廃れてくる末法の世を、どうしたら救えるのか」思い悩みました。
そして、「相次ぐ災難や国内の乱れは、他宗派が法華経を重視しないからである。このままでは外国からも侵略されてしまう。法華経の信仰だけが平和な社会をもたらすのだ」と信じます。
日蓮の教え「五義」
これは、「法華経」布教のための指針です。
何をどのように説くべきか次の五項目にしました。
【教】
正しい教えとは、すなわち「法華経」です。
【機】
人々に伝わり受け入れられるには時間がかかるものです。
【時】
正しく教えを説くには、場所や時間、相手の立場も考えなければいけません。
【国】
昔から日本と「法華経」は縁が深く、「法華経」を広めるための土壌ができています。
【序】
何事にも順序があります。人々が仏教を学び、受け入れていくにも同様です。最後に伝わるべき教えが「法華経」です。
日蓮宗の総本山は久遠寺(くおんじ)
日蓮は佐渡に流されたあと、山梨県の身延山(みのぶさん)に入り、晩年の9年間、久遠寺で信者への教えと弟子の教育に専念しました。
2500人の法要をとり行うことができ、1985年に日蓮聖人700遠忌の記念事業の際に再建。
日蓮ってどんな人?
1222年(鎌倉時代)~1282年(鎌倉時代)。
生まれは千葉県安房。
漁師の家に生まれ、12歳で生家を出て、日蓮宗の大本山清澄寺(せいちょうじ)に入門し、16歳で出家。
その後、比叡山に入門し11年間修行に励む。
1253年、清澄寺で説法を行います。
このとき、日ノ出に向かって「南無妙法蓮華経」と題目をとなえたのが、日蓮宗の始まりと言われている。
有名な著書に「立正安国論」がある。
最後まで読んでいただき有難うございます 合掌
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